TERASOLUNAを使ってみる
TERASOLUNA(テラソルナ)はNTTデータの開発した、Webアプリケーションを中心としたシステム開発の総合的ソリューションで、開発プロセスの概要、およびフレームワークはオープンソースとして公開されてます。ちょっと使う用事ができたのでせっかくなのでまとめておきます。
まず、TERASOLUNAの提供プロダクトは下記の通りで、今回は.NETのフレームワーク部分だけをピックアップしました。
- 開発手順
- ポケットブック(冊子で配布)
- 開発手順(BOX)(非売品)
- フレームワーク
- TERASOLUNA Server Framework for Java (Web版)
- TERASOLUNA Server Framework for Java (Rich版)
- TERASOLUNA Batch Framework for Java
- TERASOLUNA Server Framework for .NET
- TERASOLUNA Client Framework for .NET
- TERASOLUNA Client Framework for AJAX
- ツール
- TERASOLUNA IDE Standard(ライセンス販売(年間利用権+サポート)
環境
TERASOLUNA for .NET の動作確認済み環境はこちらとなっています。
- クライアントフレームワーク
- 対応OS
- Windows XP Professional SP3
- Window Vista Business SP2
- Windows 7 Enterprise
- .NET Framework
- .NET Framework 3.5SP1
- 対応OS
- サーバフレームワーク
- 対応OS、Web/APサーバ
- WindowsServer2003 R2 Enterprise SP2 上のIIS6.0
- WindowsServer2008 Enterprise SP1上のIIS7.0
- WindowsServer2008 R2 Enterprise上のIIS7.5
- 対応OS、Web/APサーバ
- .NET Framework
- .NET Framework 3.5SP1
また、turodialを動作させるための環境はこちらです
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- .NET Framework 3.5SP1およびVisual Studio 2008
- SQLServer 2005または2008 Express
- TERASOLUNA Framework for .NET ver3.0.0.0
- TERASOLUNA Server-Client Template
- IIS(Click Onceのデモを実施する場合のみ必要です)
今回私の環境は下記の通りです。
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- XP Professional SP3
- .NET Framework 3.5SP1
- Microsoft VisualC# 2008 Express Edition
- Microsoft Visual Web Developer 2008 Express Edition
- IIS6.0
- SQL Server 2008
環境設定
[1] まずはダウンロードから。ダウンロード先はSOURCEFORGE.JPのコチラ。この中のServer Client Framework for .NETの最新版をダウンロードします。現在の最新は3.0.0.0となります。ちなみに、複数種類がありますが、「all」とついてるこちらが全部乗せなので、えいっとこれをクリックします。→terasoluna-server-client4n-all_3.0.0.0.zip
[2] ダウンロードしてきたファイルを任意の場所に解凍します。解凍するとさらにZIPファイルが5つあるので、そちらも順次解凍すると、5つフォルダができます。
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- terasoluna-server-client4n-doc_3.0.0.0 (各種ドキュメント)
- terasoluna-server-client4n-installer_3.0.0.0 (フレームワークInstaller)
- terasoluna-server-client4n-sample_3.0.0.0 (サンプルアプリケーション)
- terasoluna-server-client4n-template_3.0.0.0 (プロジェクト等の各種template)
- terasoluna-server-client4n-tutorial_3.0.0.0 (フレームワークを使ったアプリ作成のtutorial)
[3] まずはフレームワークをインストールします。terasoluna-server-client4n-installer_3.0.0.0\TERASOLUNA-3.0.0.0.msi を実行して進んでいきます。デバッグにはチェックをつけ、インストール先は任意でよいですが、この後のTutorialなどを行う際にソリューションファイルの書き換え等が必要になるので、デフォルトのままの方が便利です。
[4] 次にTemplateを設定します。terasoluna-server-client4n-template_3.0.0.0\TemplatesInstaller.msi を実行してそのまま進みます。実行すると、「ネットワーク上の場所\Code Snippetsへアクセスできません。」が出る場合があります。
この場合は、terasoluna-server-client4n-template_3.0.0.0\マニュアルインストール.zipを解凍してできたフォルダ「Templates」と「Code Snippets」を、「マイドキュメント\Visual Studio 2008」フォルダ内にコピーします。既にフォルダはあると思うので上書きでOKです。これで環境設定は終了になります。
チュートリアルをみてみる
[1] terasoluna-server-client4n-tutorial_3.0.0.0\アプリケーション\完成版チュートリアルAP\CalcSampleApp.zipを任意の場所に解凍します。
[2] VisualStudioのバージョン/TERASOLUNAインストールの場所に併せて、開くソリューションファイルが変わります。詳細は、同フォルダ内にある「README.txt」にしっかり書かれているので併せて読むべし。
[3] 当環境ではExpressEditionなので、CalcSampleApp.Server.slnをWebDeveloperで開き、CalcSampleApp.Client.slnをVisual C#2008で開きます。ExpressEditionの場合、下記のような選択画面が出るので選んでください。
[4] さらにExpressEditionの場合はTestProjectが使えません。XXXX.UTという読めないプロジェクトは、削除してもよいでしょう。
[5] CalcSampleApp.Serverをまずビルドして実行します。実行時には「CalcWcfServiceApp」をスタートアッププロジェクトに設定します。プロジェクトの設定を何も変えなければ、ASP.NET 開発サーバーが起動してブラウザが表示すると思います。
[6] 次にCalcSampleApp.Serverをビルドして実行します。実行時には「CalcWinFormsApp」をスタートアッププロジェクトに設定します。ログインが起動するので、そのままログインし、メニュー画面で計算を選び、計算をします。これでアプリの動作は確認できました!!
次の機会にアプリケーションを実際に作るところをやってみます。