TERASOLUNAを使ってみる

TERASOLUNA(テラソルナ)NTTデータの開発した、Webアプリケーションを中心としたシステム開発の総合的ソリューションで、開発プロセスの概要、およびフレームワークオープンソースとして公開されてます。ちょっと使う用事ができたのでせっかくなのでまとめておきます。
まず、TERASOLUNAの提供プロダクトは下記の通りで、今回は.NETのフレームワーク部分だけをピックアップしました。

環境
TERASOLUNA for .NET の動作確認済み環境はこちらとなっています。

また、turodialを動作させるための環境はこちらです

今回私の環境は下記の通りです。

環境設定
[1] まずはダウンロードから。ダウンロード先はSOURCEFORGE.JPコチラ。この中のServer Client Framework for .NETの最新版をダウンロードします。現在の最新は3.0.0.0となります。ちなみに、複数種類がありますが、「all」とついてるこちらが全部乗せなので、えいっとこれをクリックします。→terasoluna-server-client4n-all_3.0.0.0.zip 

[2] ダウンロードしてきたファイルを任意の場所に解凍します。解凍するとさらにZIPファイルが5つあるので、そちらも順次解凍すると、5つフォルダができます。

[3] まずはフレームワークをインストールします。terasoluna-server-client4n-installer_3.0.0.0\TERASOLUNA-3.0.0.0.msi を実行して進んでいきます。デバッグにはチェックをつけ、インストール先は任意でよいですが、この後のTutorialなどを行う際にソリューションファイルの書き換え等が必要になるので、デフォルトのままの方が便利です。


[4] 次にTemplateを設定します。terasoluna-server-client4n-template_3.0.0.0\TemplatesInstaller.msi を実行してそのまま進みます。実行すると、「ネットワーク上の場所\Code Snippetsへアクセスできません。」が出る場合があります。

この場合は、terasoluna-server-client4n-template_3.0.0.0\マニュアルインストール.zipを解凍してできたフォルダ「Templates」と「Code Snippets」を、「マイドキュメント\Visual Studio 2008」フォルダ内にコピーします。既にフォルダはあると思うので上書きでOKです。これで環境設定は終了になります。

チュートリアルをみてみる
[1] terasoluna-server-client4n-tutorial_3.0.0.0\アプリケーション\完成版チュートリアルAP\CalcSampleApp.zipを任意の場所に解凍します。

[2] VisualStudioのバージョン/TERASOLUNAインストールの場所に併せて、開くソリューションファイルが変わります。詳細は、同フォルダ内にある「README.txt」にしっかり書かれているので併せて読むべし。

[3] 当環境ではExpressEditionなので、CalcSampleApp.Server.slnをWebDeveloperで開き、CalcSampleApp.Client.slnをVisual C#2008で開きます。ExpressEditionの場合、下記のような選択画面が出るので選んでください。

[4] さらにExpressEditionの場合はTestProjectが使えません。XXXX.UTという読めないプロジェクトは、削除してもよいでしょう。

[5] CalcSampleApp.Serverをまずビルドして実行します。実行時には「CalcWcfServiceApp」をスタートアッププロジェクトに設定します。プロジェクトの設定を何も変えなければ、ASP.NET 開発サーバーが起動してブラウザが表示すると思います。

[6] 次にCalcSampleApp.Serverをビルドして実行します。実行時には「CalcWinFormsApp」をスタートアッププロジェクトに設定します。ログインが起動するので、そのままログインし、メニュー画面で計算を選び、計算をします。これでアプリの動作は確認できました!!



次の機会にアプリケーションを実際に作るところをやってみます。